松本教会 プロテスタント 日本キリスト教団松本東教会

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なぜ悪が存在するのですか?

 聖書の初めに天地創造の話が記されています。神が六日間の創造の業を終えて、七日目の安息に入る前に、お造りになったすべてのものをご覧になりました。「見よ、それは極めて良かった」(創世記1:31)と記されています。世界は良いものとして造られました。

 しかし良かったはずのものが、なぜか悪くなってしまいました。創世記第3章以降は、世界が悪くなってしまった物語が延々と続いていると言っても過言ではありません。なぜ悪くなってしまったのか。悪の原因は何か。いろいろな説がありますが、どれも完璧な説明ではありません。人間が神に従わない不従順が悪を生み出したとか、天使が堕落して悪魔になったからだとか、いろいろな説があります。しかし聖書ははっきりと説明してくれないのです。

 私たちが悪と聞いて、何を思い浮かべるでしょうか。殺人、戦争、貧困などということを思い浮かべるかもしれません。いずれもこの世界を悪くしているものです。しかしこれらの背後には、結局のところ人間がかかわっています。人間が殺人、戦争、貧困を生み出しているのです。創世記第6章に「地上に人の悪が増し、常に悪いことばかり心に思い計っている」(創世記6:5)とあります。悪いのは人であり、その心だということが分かります。ですから、この世界そのものが悪かったとか、欠陥だったということではなく、私たち人間が悪に染まり、悪くなっているのです。マタイによる福音書の箇所(12:33-37)でも、問われているのは人間であり、「自分の言葉によって義とされ、また、自分の言葉によって罪ある者とされる」(12:37)とあります。このように、人間の悪が罪を生み出しているのです。

 それでは、なぜこの世に悪が存在するのでしょうか。はっきりとした説明はやはり聖書にはありません。しかし私たちは自分たちの悪の原因を神に押し付けるわけにはいきません。神からではないことがはっきりと書かれている箇所があります。「そのような〔悪い〕知恵は、上から出たものではなく、地上のもの、この世のもの、悪魔から出たものです」(ヤコブ3:15)。

 悪の由来は分からなくても、私たちは悪と戦わなければなりません。私たちの力だけでは負けてしまうことでしょう。しかし私たちと一緒に戦ってくださる方がおられます。悪魔に勝利をされた唯一のお方、主イエス・キリストです。主イエスは悪魔の誘惑を斥けられただけではありません。「悪魔を御自分の死によって滅ぼし」(ヘブライ人への手紙2:14)てくださいました。十字架において、すでに悪との戦いに勝利をしてくださいました。もう勝敗の行方は変わりません。ある人は「私たちは悪魔の下っ端の残党狩りをしているようなものだ」と言っています。聖書は悪の由来は教えてくれないかもしれませんが、主イエスと共に、悪と戦うすべを教えてくれるのです。

・創世記6:1-8(旧p.8)
・マタイによる福音書12:33-37(新p.23)
・ヤコブの手紙3:13-4:10(新p.424)

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